罪線
「おっ?まだいるし……つ〜か、すんげぇ出てんじゃん!……2、4、6……」


23箱。あんな狭い所にギッシリと置かれている。


声の一つでも掛けて行こうか?

いや、変に気を遣われても困るし……

そう思った俺は、そのシマから少し離れた場所にある台に座った。


「これだな……」


俺は絶対に"直感"とかっていうモノを信じないタイプだ。

経験や台の傾向と、10日前のデータを照らし合わせて入念に選ぶ。

しかし、今の俺は直感以下の選び方をしている。

目に着いた台。

やってみたい台。

テキトーな台。

何故そんな選び方をするか?

何度も言うが、勝っても負けてもどっちでもいいからだ。



つまらない……



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