罪線
「アンタ、借金いくらあるんだ?」
「150万……」
150万?真面目なヤローなら、五年もありゃ自力で返せるな。
「10……20……30……」
「あの、何してるんですか?」
札束数えてんだよ。
「……70。70万やる。だから男と縁切れ。わかったか?」
「いや、70万って……」
じれったい。早く受け取れ。金はいくらでも湧いて出るんだ。
女が迷ってる間に、俺の携帯が鳴る。
「……なんだ?まだ時間あるよな」
もちろんメールの送り主はβ。が、内容はいつもと違っていた。
「ん?……人質が脱走を計った。……警察に押し戻されたみたいだが、少しお仕置きしてやれ……from.β……はぁ?あの女……!」
「どうかしたんですか?」
「何でもね〜よ。とにかく、金取っとけ。……じゃあな!」
「……あ、ちょっ!」
急ぎ足で立ち去る俺に、女が話し掛ける。
「また会えますよね?!」
「さぁな!」
そればっかりは保証できない。
俺は大急ぎでその場を後にした。
「150万……」
150万?真面目なヤローなら、五年もありゃ自力で返せるな。
「10……20……30……」
「あの、何してるんですか?」
札束数えてんだよ。
「……70。70万やる。だから男と縁切れ。わかったか?」
「いや、70万って……」
じれったい。早く受け取れ。金はいくらでも湧いて出るんだ。
女が迷ってる間に、俺の携帯が鳴る。
「……なんだ?まだ時間あるよな」
もちろんメールの送り主はβ。が、内容はいつもと違っていた。
「ん?……人質が脱走を計った。……警察に押し戻されたみたいだが、少しお仕置きしてやれ……from.β……はぁ?あの女……!」
「どうかしたんですか?」
「何でもね〜よ。とにかく、金取っとけ。……じゃあな!」
「……あ、ちょっ!」
急ぎ足で立ち去る俺に、女が話し掛ける。
「また会えますよね?!」
「さぁな!」
そればっかりは保証できない。
俺は大急ぎでその場を後にした。