大好きでした
『そうだよ!そんな凹んでるの海音じゃないよ!元気出しなよ!』
って言ってくれた。



けど……

私にはその言葉を素直に受け止める余裕など、どこにもなかった。

そして、
決して言ってはいけない言葉を口にしてしまった。

『入院した事もないくせに簡単に言わないでよ!突然心臓の病気とか言われて毎日点滴されて寝ててみなよ?誰だってこうなるよ。外で自由な生活してるみんなに私の気持ちなんて分かんないよ!!もう帰って…。元気なみんなの姿見ると自分が惨めになって辛い。もう来ないで!!!!』
私は完全に理性を失って泣き叫んでいた。


三人は何も言わず病室を出て行った。





ごめんね。。。

本当にごめんね。


こんな私でごめんね。




三人に対しての罪悪感と病気に対しての怒りで涙は止まらなかった。




この日から誰一人病院に来てくれる友達はいなくなった。





本当に孤独な闘病生活が始まった。
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