大好きでした
恥ずかしそうに下を向く姿。

もしかして…


『探してたって…私を?』
突然私がそう言うと、その人は下を向いたまま、
『……うん』
とだけ呟いた。

『エッ!?エッ!?何で私なんかを?』
まさか図星とは思っていなかったので私はパニックになった。
『いや…俺、あの日ずっと見てたんだ。お姉さんか人間観察してるとこ。最初はすごく楽しそうな顔してたのに…段々辛そうな顔になってく所とか。もしかして泣いてる?って思ったら気になって声かけてちゃった。』
と苦笑いし下を向いたまま話を続けた。
『俺小さい頃、髄膜炎って病気になって……生きるか死ぬかって時があったんだ。ずっと入院で、すごく病院が嫌だった経験があるんだ。今は全然元気だから誰も信じてくんないけどさ。だから…あの日のお姉さんの姿思い出すと、俺と同じなんじゃないかな?って思って気になって仕方なくて。探しに来ちゃった。俺の勘違いだったらごめん。けど…もし入院生活が辛いって思ってるなら、俺で良ければ話聞くよ?同じ経験してるし気持ち分かるし。』

言葉が見つからなかった。

あの日、私は沢山の人を見ながら
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