大好きでした
さっきまで居てくれた二人の着飾った姿が羨ましくて、悔しくて…入院して初めて涙が出た。



それから三日後……。
検査結果が出た。

今日は両親も呼ばれていた。お母さんは不安を隠しきれずハンカチを握りしめていた。お父さんはそんなお母さんの手を握っていた。

そして先生から告げられた。

『異型狭心症です。心臓喘息も併発する可能性があり非常に危険な状態です。』

『エッ……。
意味分からない。何その訳わかんない病名！？ヤブ医者！勝手な事言わないでよ！！』
私は自分は大丈夫だと信じていた分、聞いた事もない病名を告げられ信じられずパニックになっていた。

そんな私をお母さんと佐藤さんが必死で押さえつけた。

先生が続けた。
『危険な状態と言ってもこのままにしていたらの話です。入院して治療すれば良くなる病気です。様子を見てですが、長くて二ヶ月は入院して頂きます。』



嘘だ……。


私が病気？
二ヶ月入院！？


十日間の入院生活も辛かったのに…二ヶ月って……。

私はショック過ぎて言葉を失って力が抜けた。

お母さんはそんな私を見ていつまでも泣いていた。
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表紙・目次

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