桃色の恋
第1章

いつもの朝


いつも通りの朝。

準備が終わり、7時45分に家を出る。

なんとなく出くわした羽鳥と駅へと向かう。

これが私の日課。

羽鳥は背は低い方。

髪は金色に染めていて、制服のシャツは第2ボタンまで開けている。

だるそうに歩く羽鳥は周りから見たらそこらにいる不良なんだろう。

一方私は背が高い。

165cmある身長に黒髪のロング。

制服のスカートは長すぎず短すぎずってとこ。

二人で並んで歩くその姿は時々仲の良いカップルに見られる。

でも決して違う。

私は羽鳥のことを友達以上に見たことがないし、羽鳥も私に恋愛感情を抱いていない。

そんなこと絶対あり得ない。

「あ、電車来たよ」

駅は私の家から徒歩5分もない。

7時50分の電車に乗る。

「あ、桃!」

電車に乗ると親友の飛鳥が声をかけてきた。

飛鳥は私が乗る駅の2つ前の駅で乗る。

ここからは私と飛鳥で学校まで向かう。




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