桃色の恋
重なる唇。
「羽鳥っ…やだぁ…」
「女の顔にもなるんじゃん」
羽鳥のキスはどんどん深くなっていく。
待ってよ。
これじゃ飛鳥を裏切ることになる。
しかもついさっき南先輩と付き合うことにもなったし。
「やだっ…!」
羽鳥を思い切り突き飛ばして逃げる。
でもやっぱり腕をつかまれてしまう。
今度は机の上に押し倒された。
「羽鳥…やめて」
「やだ。もうここまできて誰がやめれるの?」
「羽鳥…私もう彼氏いるから」
一瞬寂しそうな顔をした。
けどすぐに悪魔のような顔になった。
「ならもっと燃えるじゃん」
「やだやだやだやだっ」