エクソシスト
そのドアの奥から鋭い勢いで迫ってくる刀が薫の首にめがけてやってきた。

「くっ!」

薫はなんとか首をひねって攻撃をかわし、素早く後ろに下がり、刀との間合いをとった。


連結部の奥からは刀を握った男が現れた。

「人間…?」

薫は驚いた。


目の前にいる人間はどこからどうみても人間だった。


刀で攻撃してくる悪魔は何体もいたし、今回もそれと同じだと思っていた。


「……」

男は首を左右にひねったあと、薫に向かって一直線に迫ってきた。
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