エクソシスト
二人が慌てて店から出てきて音のした方を見つめた。

砂ぼこりと煙から菅田を現したのは人間…に煮た何かだった。


右腕はまるで鎌のように変形しており、左腕は手から先がキャノン砲のように変形している。

「え…」


佳奈は力のないか細い声でつぶやくと地面にしゃがみこんでしまった。

と、次の瞬間、化け物は佳奈に向かって一気に間合いをつめてきた。


おおよそ、人間が出せるスピードではなかった。

「危ない‼」

そう心で感じた時には既に遅かった。

鎌は佳奈の首にあと数センチというところまで迫ったいた。


「ギィィン！」


鎌は鈍い音を立てて止まった。

佳奈が恐る恐る目を開けると男の人が立っていた。


手には刀が握られており、それで化け物の鎌を止めていた。

「早く逃げろ！」


男はそう叫ぶと化け物を一蹴した。
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