エクソシスト
「ついてきてくれ」

ルーシーは力のない声で歩いていった。

そのすぐ後ろを薫と佳奈がついていく。


なにをみてほしいのか?

薫は疑問に思った。

そして二人が連れて来られた場所は、巨大なモニターがある部屋だった。


何インチあるのだろう。

薫がふと、そんなことを考えているとルーシーがモニターの電源を入れた。


「これだ」

そこに映っていたのはニュースだった。

画面の上のほうに、テロップで"緊急放送"と書いてある。


「えーっ…ご覧いただけますでしょうか。つい先ほど、都内にある遊園地で銃の乱射事件がありました!銃を乱射したのは3名。いずれも学校の制服のようなものを着ており、銃の乱射を止めに入った警官を撃ち殺し、そのまま逃走。現在、警察がその後を追っています!」

リポーターが、カメラに向かって叫んでいた。


薫と佳奈に戦慄がはしった。

テレビに映っているのは、ついさっきまで自分たちがいた遊園地。


しかも、関係のない一般人を奴らが殺していた。
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