エクソシスト
完全に動きを封じられてしまった薫は、一歩も動けなくなった。


「くうぅぅ!」

薫は、なんとか力を込めて押し返そうとするが黒服の刀はまるで溶接されたかのように、ピクリとも動かなかった。


普段ならこんな状態の際には、リングが反応し、アシストしてくれるはずであるが、今回はそれがなかった。

転送開始まであと10秒。
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