エクソシスト
黒服は薫を地面に押しつけたまま、それ以上、攻撃を加えてこなかった。


このまま、接触していれば薫は転送されず、おそらく黒服と同じ運命を辿る。

だからこそ、時間稼ぎをしているのだ。


黒服は、最期の足掻きとわかりながら、不適に笑みを浮かべる。


その時だった。

黒服の後方からワイヤーが、絡まり、あっという間に動きを封じ込めた。
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