エクソシスト
秒読みは10から始まり、次第に9、8、7とカウントダウンを行い、遂に0になった。


0になった途端、黒服達の居た廃墟は紅い光に包まれ、眩いばかりに光を放つと跡形もなく、消えた。

「どこに消えたんですか?」

佳奈がたずねる。

「D'ボイドだ」

「D'ボイド…?」

聞き慣れない言葉に薫と佳奈は思わず、顔を見合わせた。
< 70 / 72 >

この作品をシェア

pagetop