簪彼女。



めんどくさいけど面白い先生ではある。


おまけに担当教科は数学、顔もまぁまぁ良くて若いから女子生徒からモテモテ。


良くもまぁ、こんな変態教師に女子はキャーキャー言うもんだ。



「こら高橋、先生をそんな目で見るもんじゃない。先生はチミより恋愛経験もピーー(自主規制)経験も豊富だ」



「テメ……!仮にも」



「仮にもとはなんだ!」



「教師なら自重しろ!」



それと絶妙な合間に突っ込み入れんじゃねぇ!



「失礼な!俺はただ、初恋にドキマギモジモジしてる高橋にアドヴァイスをしてやろうとだなぁ!」



「無駄に発音良いだけで内容は変態じゃねぇか!はよ散れっ散れ、変態教師!」



「イテッ!?ちょ、陸上選手の高橋の蹴りいてぇ!?」



「散れぇ!」



ゲシッ。


最後の一撃が効いたのか、広瀬はピースカ喚きながらも職員室に消えていく。



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