簪彼女。
02
そんなこんなで授業も終わり、ついに帰りの学活。
なんにも事情をしらない担任の先生はチラチラとこっちを見てきて、気まずいったならなかったです……。
しかも、そんな先生を不思議に思ってか私をチラチラ見始める女生徒も増えるし……。
「なんなのよ、もうっ!あのセクハラ教師、チラッチラチラッチラ雪の事を見て……お陰で関係ない女共まで雪の事を二度見だわ!」
そんな帰りの学活の様子に憤慨したまーちゃんは、握りこぶし片手に怒っている。
「ま、まぁまぁまぁ……私は大丈夫だから、ね?……でも、心配してくれてありがとう、まーちゃん」
「ンまー!貴女って子はなんていい子なの!」
「いや、そんな……えと……」
「………あ、ごめん。もしかしてまた、俺が突っ込むところだった?」