簪彼女。

「……ど」



「ど？」



「どどどどど、」



「努？怒？度？℃？」



「どうしよう、まーちゃん！わわ私、あの高橋君からペンキぶっかけられちゃったよ！」



「……はぁ？」



「ふぁっ、ふぁあん、クラブの人たちにド突かれたらどうしよよよ！」



思わずまーちゃんの肩を持って揺さぶる。


だってだって、高橋くんのファンクラブの人達ってとても過激だって噂だよ！


私でも知ってるくらいだもん！



「どどっ、どどどどど！」



「落ち着け！」



スパーン！


そんな私に、鋭く突っ込みを入れたまーちゃんはふんっと鼻息荒く笑った。


ちなみに私は額に直撃した突っ込みの痛みに耐え兼ねうずくってます。