冷たい彼は芸能人!!
あたしの日常
キーンコーン
放課後のチャイムの音で帰りのHRが終わると親友の小奈美がまっすぐにかけよってきた。
「ほら、華。早くしないとまた社長さんにおこられる。急ごう?」
「あぁ!まって~!ちょ、小奈美~~」
そういってあたしは急いで教室をでていった小奈美をおいかけた。
そんなあたしの名前は小山 華。
これでも4人兄弟の長女でみんなにはしっかりしてるって言われる。
でも小奈美にだけはどこか抜けてるって。
玄関で小奈美においついて靴をはきかえてからダッシュで駅までいってちょうどきていた電車にのりこんだ。
「ふぅ~。間にあった・・・」
「ねぇ、ほんと、華がもうちょっと遅かったら絶対に遅かった」
「あはは、すんません」
そう、なんでこんなに急いでるかって言うとあたしと小奈美はこれから歌のレッスンがあるから。
あたしと小奈美は歌手をめざしてる。
正直いって1年前まではほんとうに夢で憧れだった。
ただそれだけだった。
でも、今の社長、クリスティーン社長にあってからあたしと小奈美は夢を本当の夢として追いかけてきた。
クリスティーン社長はアメリカで超有名な歌手を育てたほどの実力者。
そんな社長にみとめてもらったあたしと小奈美はなんと、来月、デビューがきまったのです。
それにむけて、今、3曲をがんばって練習してる。
3曲のうち2曲は社長のつくったクールだけど優しさの入っている歌と失恋ソング。
もう1曲は作詞があたし、作曲が小奈美の曲。
それはあたしたちの友情ソング。
社長もみもめてくれて日々日々練習あるのみの生活。
< 1 / 117 >