冷たい彼は芸能人!!


「わかりました。ありがとうございます」


「いいえ。いいのよ。がんばりなさいね」


「はい、しつれいします」


そう言ってから部屋をでるとあたしは小奈美のところに一直線


「こなみ~~~~~」


そういってだきついた。


「うわっ!華。どうしたの?」


「どうしたのこうしたも。あぁ、どうしよ~~~」


「だからなに?」


「あたしね、ドラマの出演が決まったの」


そういうと小奈美は一瞬固まった。


そしてすぐに


「キャーーー!本当!やった~。華、よかったね」


と自分の事のように喜んでくれた。


「うん。ありがとう」


「本当。、よかったね~~」


それからテンションのあがったままでいると後ろから


「うるさい」


そんな声がきこえた。


こんなことを言うやつは1人。


「べつに良いじゃん。あたしの勝手だもん。俊には関係ないも~ン」


なんて言いながら後ろをふりむくとやっぱり俊。


「でもうるさい」


そんなことを言われてるけどやっぱりドラマの出演のほうが大きくてそんな言葉、今のあたしには全く効かない。


浮かれ気分のままアパートにもどってロックを解除してからアパートの中にはいって小奈美と別れた。


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