冷たい彼は芸能人!!


そのまま明美さんを毎日毎日誘い、今日、裏道にひっぱりこんだ。


抱きしめると明美さんが必死に抵抗する。


「ちょ、やめてよ!あたしには旦那も子供もいるっていってるでしょ!」


「そんなの関係ない!俺は明美さんがすきなんだ!」


そして、無理やり、キスをした。


華にだって、最近かまってないし、こういうこともしてないのに。


そうおもいながら下を差し込んだ時、思いっきり殴られた。


「・・・って~」


「最低!俊くんにも彼女、いるんでしょ!俊くんがあたしに感じてる好きは、親近感から。つらい過去をもってる同士、なかなかいないそんな過去をもってるから親近感を好きと勘違いしてるの!いい加減に目をさまして!」


もう会わない。


それだけいって彼女は裏道をでていった。


“親近感を好きと勘違い”


その言葉がやけに胸にのこった。


そんなはずない。


俺は自分にいいきかせながら一旦自分の部屋にもどって準備をしてから華の部屋にむかった。


鍵をあけて中にはいる。


華はまだ帰ってない。


そう思い、靴をぬいでリビングの電気をつける。


家具の場所や物は、なにひとつかわっていないのに、なにか違和感がある。


急いで寝室やキッチンをのぞくとその違和感がわかった。


“華がいない”


なぜか焦る俺。


とりあえず、小奈美のところにいく。


「はーい」


「あ、俺、俊」
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