冷たい彼は芸能人!!

そういうとしばらく中がとだとだっと騒がしくなり、ドアがひらいた。


小奈美の部屋の中の様子はいつもとかわりない。


玄関にも誰かがいる気配はない。


「なぁ、華いねえんだけど、しらねえ?」


「・・・・知らない。しいて言うなら自業自得じゃない?」


その言葉にぐさっと来た俺は放心状態のまま、小奈美に部屋を追い出された。


もしかして、華はきづいてた?


俺が、浮気をしてたこと。


とりあえず探さなきゃ。


マンションをでて事務所や華の実家にもいったけど、華の影はない。


あきらめて華の部屋に戻ったのは11時すぎ。


リビングにはいり電気をすけてソファーにすわると目の前の小さなガラスのテーブルには手紙が一通おいてあった。


華?


いそいであける。


俺はその瞬間。


はじめて、後悔したんだ。


“俊へ
手紙という形でごめん。
俊が浮気をしてたことはしってた。
俊の服を選択する時に他の女性の香水の香りがしたり、
口紅の後がシャツについてたりしてたから。
でも、それでも信じようとしてた。
裏道の光景をみるまでは。
女性の声がしたから、とめに入ろうと思ったのに、その相手が俊だったから。
しかも、キスしてたから。
それ見た瞬間、この2、3週間の苦労が一気に崩れちゃった。
頑張って平然を装ってたのが我慢できなくなったの。
限界だったの。
ごめん。
もう、別れよう。
半年間、ありがとう。
幸せだったよ。
もう、無理してあたしに付き合わなくてもいいから。
お仕事、がんばろうね

       華より”


ごめん・・・


華、ごめん・・・・
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