だれよりもキミを〜グラウンドでプロポーズ!?〜



久しぶりのピアノは楽しくて時間がたつのもわすれていた


しばらく弾いていたとき、誰かが近づいてきた



そして何も言わずに抱きついてくる


このにおい…
こんなことする奴、廉しかいない



「…汗くさっ!」

あたしはピアノを弾きながら言った

汗のにおいと土のにおい


「うるせーな!!がんばった証拠だよ!!

てか、久しぶりにお前のピアノ聞いたし

帰ってくる途中に聞こえて、家にも帰らずそのまま来たんだよ!」


だから汗くさいし、野球部のせかばんまで持っておまけに練習着なんだ



「…………臭いからそろそろ離して

で?なにしに来たの?」


「お前ひどっ!
これでもシーブリーズかけたんだけど(笑)


そうそう、愛しの瑠奈をデートに誘おうと思って
アイスかってやるよ」


………やったーっ!


これが一般的にゆう初デートってやつか


でもこいつと何回も出かけてるけど



「まじ!?

行きたい!!」


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