だれよりもキミを〜グラウンドでプロポーズ!?〜
家に帰ったらそのまま寝てたらしい
少し下が騒がしくて起きた
そしたら階段を上ってくる音がした
そして部屋のドアが開いた
またばばあが来たのかと思ったけど瑠奈だった
「瑠奈かよ
なにしにきたんだよ?」
「優しい瑠奈がぜんぜん打てなくて落ち込んでる廉を慰めに来ただけだよ」
慰めるどころかけなされてねーか?
「なんだそれ
別に落ち込んでねーから」
「へー
あたしにそれが通用するわけ?」
「なんだよ
で?本当の目的は?」
「特にない
ただ暇だっただけ」
は?
俺練習試合の後なんだけど
「なんだよそれ
見てわかんない?
俺疲れてんの!!
俺は寝るから」
「えー
つまんない」
「じゃあなにすんだよ??」
「んー
明日どこで試合すんの?」
「………遠いとこ」
「ずいぶんアバウト(笑)
じゃあ見に行けないじゃん」
来ないでほしい
どうせ打てないから
早くこのスランプから抜けたい
「無理だな
お前は受験勉強でもしとけ
受験生だろ?」
「勉強とかやだー」
「大学行くんだろ?」
「短大が四年制かまよう」
「んなのあとでゆっくり聞いてやるよ」
「ほんとに寝るの
じゃあかえるね」