―私がアナタを好きな理由―
篠崎君が帰った後、私はそのまま告白した場所にポツリと立っていた。
篠崎君を好きな理由…
そんな事、考えた事もなかった。
ただ、あの入学式の日に何かキラキラしてて凄く格好良くて…
でも、こんな事篠崎君からしたら理由なんてのにはならないんだろなー。
「寒い…」
ついこの間まで夏だったけどもう秋だもんね…
秋風を体で感じた。
恋の春ならぬ恋の秋!!
「はぁ…」
一世一代の告白は、失敗に終わった私は一人虚しくなって家に帰った。