―私がアナタを好きな理由―



篠崎君が帰った後、私はそのまま告白した場所にポツリと立っていた。



篠崎君を好きな理由…



そんな事、考えた事もなかった。



ただ、あの入学式の日に何かキラキラしてて凄く格好良くて…



でも、こんな事篠崎君からしたら理由なんてのにはならないんだろなー。




「寒い…」




ついこの間まで夏だったけどもう秋だもんね…
秋風を体で感じた。

恋の春ならぬ恋の秋!!




「はぁ…」




一世一代の告白は、失敗に終わった私は一人虚しくなって家に帰った。




< 10 / 139 >

この作品をシェア

pagetop