―私がアナタを好きな理由―



膝を抱え、すすり泣く様な声で僕の名前を口にしてる宮本晴が居た。




「見付けました。」




宮本晴は、ビクッと肩を跳ねさせてゆっくりと顔を上げた。




「どうして……」



「どうして、とは?」




目を丸くした、キミは慌てて涙を服の裾で拭きながら僕に問いかけた。




< 124 / 139 >

この作品をシェア

pagetop