君のすべてが見たかった
プルルルル〜 プルルルル〜 プルルルル〜 プルルルル〜 プルル ガチャ


「おおっ!ミチお疲れさん。もう終わったのか?」


身構えていたミチに対して、ケイはいつもに増して優しかった。


ミチは緊張の糸が切れてグスンと泣き出して声にならなかった。


「どうしたミチ?何かあった?」


「それはこっちの台詞。メアド変えたのに教えてくれなかったね。第一なんで変えたの?」


「あーっ!あーっ!ゴメンね。ゴメン、ミチ。そんなつもりじゃなくて……。」


「じゃあ どんなつもりよ!!」


すぐにミチ優勢で、いつもの立場に逆転した。



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