君のすべてが見たかった
―なんだか 私の方が完全にリードされてるな…。
ミチはケイのベッドの上で、なかなか寝付けずにいた。
―こんな事初めてだ…。
ケイと付き合いだして、もう3年になるけど、いつも私に合わせてもらっていたし、なんとなく私が主導権握っていたのよね。
今まで付き合ってきた男性もみんなそう。
私の方が男性の倍くらいのサラリーを貰っているからか、それが私の性格によるものかは判らないけど、ケイにしても、いつも優しく、私を見守っていてくれたしね。
でも本当に、これからしようとしている事はとても意味のある事なんじゃないかな!?
そう思うとミチは腕まくらしてもらっているケイの腕の力強さを感じて、熟睡しているケイを強く抱きしめて、その体温を共有した。
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