君のすべてが見たかった
「うーん。美味しい。美味しいよ!このカレー。」
ミチがそう言うと、ケイは照れながら黙々とカレーを口に運んだ。
「あたし、これが最後の晩餐になっても構わない。」
ミチが真剣な眼差しで言うので
「おい!そんな事言うとここに死にに来たみたいじゃん。」
ケイがカレーを喉に詰めようとした。
「あはは、そうだね。逆だよね。生きる為に来てるんだよね!生き直す為に……。」
「そうだよ。でも、やっぱカレー作って良かったよ。」
「うん。本当に美味しいよ。」
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