君のすべてが見たかった
20分後に香ばしい褐色の湯気が上がると、ミチが目を開けた


「う〜〜んいい香り。マスター?私にも一杯下さい。」


ミチが起き上がって背伸びをしながら言った。


「はいよ!お嬢さんお待ちしておりましたゼ」


ケイはアルミのマグカップを持ってミチの所に行くと、二人は布団の上で背中合わせでそれを味わうように飲んでいった。


「う〜ん。美味しい。私ってハイジより幸せよ。やっぱりこれって大人だけが知っている至福の飲み物だよね。」


「でもハイジも絞りたての山羊のミルクを飲んでたよ。」


「あっ!それもいいね。来る途中に牧場あったよね。そこで乳製品買えないかな!? チーズとかミルクとかね。」


「うん。俺もそう思った。今日はまず牧場だな。」


「やったぁ〜!」




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