君のすべてが見たかった

「………うーん かなり良い感じ。上手いよケイ。」


誉められるとすぐに調子にのるタイプのケイは、益々シャンプーの達人になろうとする。


ミチが目を閉じてるのは、シャンプーが目に入るからではなく、かなり良い感じなのはケイにもよく判っていた。


「あのね。ヘッドスパは究極の癒やしかと思ってたけど、この心地よさはただ者じゃないよ。ケイ本当に私もやってあげるけど、……う〜ん気持ちいいなぁ……」


――髪を洗わすって完全に身を委ねてる気がする。


その後、シャンプーを洗い流すのも、髪をバスタオルで拭うのも全部ケイがやってミチは大満足した。


代わってケイもミチに身を委ねてみた。


「これはクセになるよ。ミチ、俺らの休日はお互いにこうしてやろうよ。」




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