君のすべてが見たかった
愛がある
――なんだか、とても熱い……。
ケイが覚醒しながら、伝わってくる異常な熱に気づいたのは丁度、日が登る頃だった。
ミチの体が熱い。
その熱がガンガン伝わってきて、ケイは目が覚めた。
ミチの顔は朱く、うっすらと汗をかき、呼吸が荒くなっている。
ケイがそっとミチの額に手を翳してみると、かなりの熱を感じた。
「ミチ!ミチ!大丈夫?かなり熱があるよ!」
ミチは意識朦朧とした感じで、もう昨夜からかなり悪かったのだろうとケイは感じとった。
「ミチ。ゴメン俺、全然気付かなくて…水飲むか?」
ミチが僅かに頷いた。
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