年上の君。




「いらっしゃい、あなたが結愛ちゃんね?杏奈から話聞いてるわよ」


リビングに入ると、ピンクのエプロンをつけているきれいな女の人があたしの手を取った。


その人からはふんわりといい匂いがした。



「はじめまして、結愛ですっ」



あまりの綺麗さに少し緊張する。


「杏奈のママです。よろしくね」


ふわりと笑うその顔は、杏奈にそっくりだ。


こんな綺麗な人からうまれてきたんだもん。

そりゃ杏奈も綺麗になるよ。


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