初雪メモリー[BL]
初雪メモリー
「なあ、月花(げっか)。雪(せつ)でも良いけど」
「なんでしょう?」
季節は冬。雲一つない晴れた日。洗濯物を干している時にふと思う。
“そう言えば海理(かいり)達の誕生日は何時なのだろうか”と。
死にかけたりと色々あったけれど、この里に居座ってもう大分経つと言うのに三人の誕生日を俺は知らない。
むしろ誕生日と言う雰囲気すら彼らからは漂わない。毎日が普段と何一つ変わらなく過ぎて行っているのだ。
「春の始まり頃ですよ」
雪が淡々とそう自分の誕生日を答える。てっきり雪と言う名前を付ける位だから、冬だと思っていたのに。
ちょっと驚いた。当たり前だけど双子だから月花も同じって事か。
「なんでしょう?」
季節は冬。雲一つない晴れた日。洗濯物を干している時にふと思う。
“そう言えば海理(かいり)達の誕生日は何時なのだろうか”と。
死にかけたりと色々あったけれど、この里に居座ってもう大分経つと言うのに三人の誕生日を俺は知らない。
むしろ誕生日と言う雰囲気すら彼らからは漂わない。毎日が普段と何一つ変わらなく過ぎて行っているのだ。
「春の始まり頃ですよ」
雪が淡々とそう自分の誕生日を答える。てっきり雪と言う名前を付ける位だから、冬だと思っていたのに。
ちょっと驚いた。当たり前だけど双子だから月花も同じって事か。