初雪メモリー[BL]
「おはようございます、彩十さん。起きていらしたのですか。早く着替えたらどうですか?」
「雪、おはよう……じゃなくて! 海理はもう出たのか?」
「はい。陽が出る前にもう出ましたけど」
なんてことだ。ほんの僅かの希望も消えてしまったのか。
帰って来るのは今日がと言う一日が終わる頃。
それまで待っていなければならないのか。とても長い一日になりそうだな。
「彩十さん、本当に貴方って人は。
数々の機会を逃しているのは自分なのに、どうしてそんなに絶望されるのですか」
肩を落とす俺に呆れたように言う雪のその言葉はもっともだと思う。
昨日眠るのを我慢して起きている事が出来れば、
日付が変わってすぐに渡すことだって出来たかのしれないのだし。
もしくは嫌だけどあの時犯されて、気を失わないでいればそうする事も出来たかもしれない。
「雪、おはよう……じゃなくて! 海理はもう出たのか?」
「はい。陽が出る前にもう出ましたけど」
なんてことだ。ほんの僅かの希望も消えてしまったのか。
帰って来るのは今日がと言う一日が終わる頃。
それまで待っていなければならないのか。とても長い一日になりそうだな。
「彩十さん、本当に貴方って人は。
数々の機会を逃しているのは自分なのに、どうしてそんなに絶望されるのですか」
肩を落とす俺に呆れたように言う雪のその言葉はもっともだと思う。
昨日眠るのを我慢して起きている事が出来れば、
日付が変わってすぐに渡すことだって出来たかのしれないのだし。
もしくは嫌だけどあの時犯されて、気を失わないでいればそうする事も出来たかもしれない。