初雪メモリー[BL]
「頼む……じゃなかった。お願いします。それからこの事も海理には黙っていて下さい」
頼む時は必ず命令にならないように。それが死んだじいちゃんの教えだ。
干す前の洗った自分の服を手に二人に深くお辞儀をして見せれば、頭の上からくすくすと笑っている。
何だ、そんなにおかしい事をしたつもりはなかったけれどな。
「頭を下げて下さい。それじゃあ、まるで私達が彩十さんをいじめているみたいじゃないですか?」
いや、十分色々といじめているような気がするんだけど。
言ったら食われるかもしれないからやめておこう。
「では明日……ではなく、明後日に見て回りましょうか。今日はもうやる事満載ですしね」
雪がこの時明日ではなく明後日と言った理由が理解出来なかったが、夜になったらその理由もすぐに分かった。
頼む時は必ず命令にならないように。それが死んだじいちゃんの教えだ。
干す前の洗った自分の服を手に二人に深くお辞儀をして見せれば、頭の上からくすくすと笑っている。
何だ、そんなにおかしい事をしたつもりはなかったけれどな。
「頭を下げて下さい。それじゃあ、まるで私達が彩十さんをいじめているみたいじゃないですか?」
いや、十分色々といじめているような気がするんだけど。
言ったら食われるかもしれないからやめておこう。
「では明日……ではなく、明後日に見て回りましょうか。今日はもうやる事満載ですしね」
雪がこの時明日ではなく明後日と言った理由が理解出来なかったが、夜になったらその理由もすぐに分かった。