初雪メモリー[BL]
と言うか雪は凄いな。いや、月花もか? 海理が、海理が…………。


「んっ…………」

「我慢するな。もう二人だって寝静まっている」

「そんな訳な……やっ! そこ、触るな……」


何時ものように犯してくる。俺もいい加減分かるようになれ、と思う。

雪と月花は多分俺よりもずっと海理と同じ時間を共にしているのだから、そう言った気分なども分かるようになったのだろう。

今日は俺をこうして犯す事を考えていると言う事も。


「あっ……かい、り…………お願い……もう……」

「オレもそろそろだったんだ…………丁度良い。……くっ」


俺の中に海理が入ってきて。その海理が俺の身体を掻き回して。

そして、その吐き出された熱を感じながら意識を手放す。これがいつもの事。

意識を俺が手放すまで何度も何度も、これの繰り返し。そして今日もこうして一日が終わる。


そして翌日になってまた更に雪達を凄いと思う。身体に力が入らない。

これでは家事は少なくとも夕飯の準備までは出来ないだろう。

この身体では海理の贈り物を見る事も出来ない。
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