愛してください、ヤンキー君
☆心配☆―綾乃
入学して1ヶ月がたとうとしているころ。
最近、恭くんが忙しいらしくて一緒に帰れる日が週に一度。
金曜日だけ2人で帰れることになっている。
そして、今日がその金曜日・・・。
「あのさ、綾乃?」
「ん?なーに?」
「明日、暇?」
「明日?暇だけど・・・。」
「じゃあさ。デートしよ!」
「えっ。ほんとに?」
私の中の何か‐‐‐
多分それは不安だったんだと思う。
いままで自分でも気づかなかった分、大量の涙が頬をつたう。
今、あなたはどんな顔しているのだろうか。
だいたいの予想はつく。
どうしたの?って心配そうに私の顔を覗きこんでいるんだろうな。