愛してください、ヤンキー君
「いいって。どうせあと少しで“俺たち”の家になるんだし。」

そう言うと、綾乃は顔を真っ赤にしながら俺に抱きついてくる。

最近、綾乃がすげぇ積極的な気が・・・。
まあ、俺としてはいいんだけど?
さて、いつまで耐えられるかだよな。
俺だって?歴とした男だし?
いつ襲っちまうかわかんねーし。
嗚呼。どーすりゃいいんだよ。

「恭くん」

「なんだ?」

「好き・・だよ?」

ずっきゅーーーん
今の一言で完全に俺の心は支配された。
上目遣いに、ちょっぴり潤んだ目。真っ赤な頬に、ほのかに香る綾乃の匂い。
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