愛してください、ヤンキー君
「いいけど・・・。ちょっと待ってて。」

「はーい。」

「あ、あと。」

「あと?」

「せ、制服乱れてるから直しておいたほうがいいかも・・・。」

そう言うと、綾乃は顔を真っ赤にしながらうなずく。

そんな姿も可愛いと思っている俺は重症だと思う。
綾乃のおでこにキスをし、ゆっくりとドアを開ける。

「遅かったじゃない。なにしてたのよ。」

「別に。」

「どうせ噂の彼女といちゃいちゃしてたんでしょ?」
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