愛してください、ヤンキー君
母さんが帰ったのを確認すると、すぐに近くのソファーに綾乃を寝かせる。
奥さんか。いいな・・・。

・・・。
「おかえりなさい」
「ただいま」
「ねぇ、あなた?」
「ん?なんだ?」
「ごはんにする?お風呂にする?それとも、わ・た・し?」

な、なんつー妄想してんだ俺。
で、でも、いいかも・・・。

「ん、きょ、く、ん?」

「綾乃。大丈夫か?無理するなよ。」

「う、ん。奥さん。いいね。うらやましい、な。」

「俺の奥さんは綾乃だろ?」
< 29 / 82 >

この作品をシェア

pagetop