恋歌 -The song of love sung with you -

「うん…なんか笑ってるんだけど笑ってないんだ。」





机の上にうなだれてぼそぼそと話す大志。






悠はこんな大志を見るの初めてではないけど、蓮夏に関しては見たことがなかった。







蓮夏のことを話す時はいつも惚気てるかうれしそうに笑っている。







重症だとわかった悠だけど自分にはわからない蓮夏の変化のことで落ち込む大志になんて声をかけたらいいかわからなかった。






二人は黙って蓮夏を見つめた。






「あ、家にいけよ!静かな場所で二人なら蓮夏も話してくれるかもしれないぞ?」






「あぁ、最近二人っきりになってないからいいかも!」






「けど、あんまりしつこくきくなよ?蓮夏だって話たくないこともあるだろうし、それで喧嘩になったら話すらできなくなるぞ?」






「話してくれるまで待つわ。」







「おぉ!そうしろ!」






やっと二人に笑顔が戻り他愛もない話へと変わって行った。






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