恋歌 -The song of love sung with you -
放課後、掃除当番があると言った蓮夏を待って一緒に蓮夏の家に行くことにした。
冷静にならなくてはいけない。
早まる心を落ち着かせていた。
聞きたい。
言って欲しい。
蓮夏を助けたい。
だけど無理やりは駄目だ。
どうしたらいいかと考えていたら蓮夏が掃除を終えて戻ってきた。
「ごめん!待ったー?」
教室のドアを開けて俺が座る席まで駆けて来る蓮夏。
急いできたのか髪の毛が乱れていた。
それを気にしないで俺のところに来る蓮夏が愛おしくてたまらない。
さっきのことなんて忘れて自然と顔がほころんだ。