革命劇愛

　しばらくは、宰以外の男子の内緒話です。
　なお、宰はこの事に、妄想に夢中で気付いてないようだ。
〈なんで、アイツの名前出すんだよ！？アイツとは、絶対にあわないでしょ。〉
〈もしかしたら、宰までもが暗くなっちゃうかもしれねーじゃん。〉
〈じゃあ、お前らは宰に散々殴られた上に、宰のあんな惨めな姿を見たいのかよっ？！〉
〈それは…〉

「お前ら、何話してんの？」
〈！！！！〉
「じゃあ、その子を昼休みにA組に呼び出しといてな～！」
「…無理だと、思う。はっきり言って。アイツは一筋縄でも二筋縄でも上手く丸め込める奴じゃねー…。」
「うんうん。宰とアイツが吊り逢うわけねーし、無理なんじゃね？」

「！？無理…？それは、俺にはその子が惚れないとでも言いたいのか？」

〈おぃ！バカ…なに言ってんだよー。〉
〈…マジ、わりぃ。つい…。〉

「そこ！！話すんじゃねぇ。よし、俺が昼休みにF組行くから、その子に言っとけよ。」
「はい！！！」


　安藤 宰は［お前には無理］［お前に出来るわけない］などと言われると、逆に燃えるタイプならしい。（恋愛のみ。）
　そんな事で、周りの皆に迷惑をかけているとも知らずに。