Come back !! じいちゃん
じいちゃんの宝物
葬儀の日、僕はじいちゃんの最後の言葉を思い出していた。
「陽一、いいか。陽一。ワシが死んだら、わしの家の倉庫にあるもんは全部お前が管理せい。それが長男の仕事じゃからな。」
長男。長男って今時珍しく長男にこだわるじいちゃんだった。
生前はうざったく感じていたけど、いざこうなって見ると寂しいもので
「戒名。なんて呼ぶんだろうね?ミリー。」
じいちゃんが大切にしていた猫のミリーを抱きながら僕はじいちゃんの位牌を眺めていた。
「みゃ~。」
と言いながら僕の腕を離れるミリー。
「あっ、ミリー?どこに行くんだ?」
普段なら気にもしないミリーの動きに誘われた僕はまるで、紐で強引に引っ張られているかのようにミリーの後について行った。
「みゃ~」
「…倉庫?」
じいちゃんが大切にしていた物置。
家の2階へ行く、階段の裏手に造られた空きスペース。
「そう言えば、ここのもん管理しろとか言ってたっけ。」
「陽一、いいか。陽一。ワシが死んだら、わしの家の倉庫にあるもんは全部お前が管理せい。それが長男の仕事じゃからな。」
長男。長男って今時珍しく長男にこだわるじいちゃんだった。
生前はうざったく感じていたけど、いざこうなって見ると寂しいもので
「戒名。なんて呼ぶんだろうね?ミリー。」
じいちゃんが大切にしていた猫のミリーを抱きながら僕はじいちゃんの位牌を眺めていた。
「みゃ~。」
と言いながら僕の腕を離れるミリー。
「あっ、ミリー?どこに行くんだ?」
普段なら気にもしないミリーの動きに誘われた僕はまるで、紐で強引に引っ張られているかのようにミリーの後について行った。
「みゃ~」
「…倉庫?」
じいちゃんが大切にしていた物置。
家の2階へ行く、階段の裏手に造られた空きスペース。
「そう言えば、ここのもん管理しろとか言ってたっけ。」