Come back !! じいちゃん
「じいちゃん。」
 
「なんじゃ?陽一。」
 
「じいちゃん知ってたの?安藤さんのこと。」
 
「まぁ、な。」
 
「なんでさ、なんで言ってくれなかったのさ。」
 
「…。」
 
「そりゃ、あの安藤さんはいい人さ。背だって高いし、僕よりいい学校だし。」
 
なんだか、涙があふれてきてイライラする感情があふれてて。
 
「ふぅ。お前。安藤さんの矢印を見たか?」
 
「…。」
 
「複数、出ていたじゃろ?」
 
そんなこと、知らない。
 
とにかく美和ちゃんは僕のことが好きじゃなかったってことだ。
 
「奴はな、他に6人の彼女がおる。お前はそれでいいのか?悔しくないのか?」
 
「僕にどうしろって言うのさ?」
 
「そのまま腐っているか?そうか、それならば仕方ないの。」
 
そうじいちゃんは寂しそうにつぶやいた。
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