Come back !! じいちゃん
とりあえず、いつも遊ぶ新井の家でいいかな。
それにしても…。
 
「ねぇ、じいちゃん。」
 
僕は僕の後ろで浮いてうじいちゃんに尋ねた。
 
「なんじゃ?」
 
「幽霊の服ってさ。そんなファンキーなものなの?」
 
そう、じいちゃんの服はどう見てもアロハシャツだった。
 
そう言えば生前もそんな服ばかりだったっけ。
 
「ん~?自分のイメージにぴったりの服が神様から支給されるんじゃよ。」
 
「へ~?」
 
ふと気がつくと、ミリーも付いて来ている。
 
「あれ?ミリー珍しいね。僕についてくるなんて。」
 
「みゃ~。」
 
と、ミリーは欠伸をするかのようににこやかに笑った。
 
「こ奴は水先案内人じゃからのう。仕事に忙しいんじゃろ。」
 
「水先案内人…?」
 
「なんじゃ。知らんのか。中東のある国では猫は冥界の扉の番人なんじゃぞ。」
 
とある国ってどこよ。
 
そう話している間に友人の家についた。
 
「あっ。ついたみたい。新井に電話してと…いるかな。」
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