夜光虫
よく先輩の家に遊びに行ったりしていて、その時もそうだった。


部屋で音楽を聴いていたら、突然後ろから抱きしめられた。


オレは先輩のことをただの友達としか思ってなかったからビックリした。


喉元に先輩の鼻息がかかった。


まぁ、オレも生物学的には女なわけだし、警戒しなかったのも悪かったと思って諦めた。


バージンだったから、どうやってすんのか好奇心もあった。


だから先輩を受け入れたー。


感想は、まぁそれなりというカンジだった。


別に何とも思わなかったし、先輩のことも好きにならなかった。


でも、先輩はそれでオレのことをますます好きになったのか電話やメールが後を絶たなかった。


オレはそれをキモいとしか思えなくて、電話もメールも着信拒否にした。
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