夜光虫
そうして半年の月日が流れた。


私達は公私共に上手くいっていた。


美宇は積極的に家事を手伝ってくれたし、それは半年経っても変わらなかった。


不満は一つも無かった。


その頃、三歳年下の妹から急に呼び出しがあった。


妹も上京して今は東京に住んでいた。


「突然どうしたの?久しぶりじゃない」


レストランの席に着くと私は妹に声をかけた。


「実は・・・、私結婚することになったの。赤ちゃんが出来たから」


私は激しく動揺した。


年の近い妹の結婚と妊娠は私に大きなショックを与えた。
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