夜光虫
陽菜は8月に保育士の筆記試験を受けた。


そしてそれに受かると、次は10月に実技試験を受けた。


陽菜は全てに合格し、晴れて保育士になった。


そして来年の4月から地元の保育園への就職が決まった。


二人で陽菜の就職祝いをした。


「就職おめでとう!」


「ありがとう、果歩」


陽菜は喜んでいたし、自分もそんな陽菜をとても誇りに思っていた。


「ここからも近いし、一緒に暮らせそうだね。でも、ここじゃ狭いかな~」


「確かに。二人だと家賃も折半出来るからもう少し広い方がいいかもね」


そう言って陽菜が笑った。


自分達は今、幸せの絶頂だった。
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