ロボット少女
美優のことをカズに話していいのか迷ったけど、伝えることにした。
「み、いや、間藤は引っ越す前に俺と同じ小学校だった…ようするに幼馴染みってやつ。まぁ、俺はいつも明るくて、優しくて、頑固で、気が強くて…でも、本当はすごく傷つきやすかったり…
俺はそんな美優のことが好きだ。
だから、此処に来たってわけじゃない。
俺さ、家族同士仲良くなくてさー俺の居場所なんて無いし、軽蔑されてたんだ。
母親と父親が離婚するって話しになったとき、俺をどちらも引き取ってくれなかった。
だから、ばあちゃんとじいちゃんの居る此処に来たんだ。
そしたら丁度、美優も此処で…
みたいな。」
なんて、苦笑いをしてカズの顔をみたら、今にも泣きそうで。
「お前馬鹿だな。」
って、抱き締められた。
「むさ苦しいわ!」と
笑った。