ロボット少女
その男子は、笑顔で
「川瀬海斗って言います!まだ、来たばかりで良く分からないことだらけなんで、迷惑かけるけどよろしくお願いします!」
一斉に拍手が起きる。
女子も男子も、川瀬という奴のことが気に入ったみたい。
クラスで一番目立っている奴等が
「どこからきたの?」とか
「彼女居んの?」とか
質問が飛び交っていた。
うるさい。
そう思ったから、顔を伏せていた。
ふと、顔を上げてみると
バチッ
川瀬というやつと目があった。
気持ち悪い。
そんな衝動に駆られた。
くだらない、七瀬先生の話をパート聞き流すと
いつの間にか、朝のホームルームは終わっていた。
当然のように川瀬のまわりには、人だかりができていた。
冷たい視線で、チラッと見ると川瀬は、私のことを見ている?
と、思ったけどそんなことない。そう思って、見るのをやめた。